カラダノコト

寝る前の歯磨きがNGな理由

一日の疲れをいやし、翌日も気持ちよく活動するには、睡眠が不可欠です。
そしてすっと眠りにつけるか否かは、夜の歯みがきのタイミング次第です。

■歯みがきは、就寝1時間前までに

私たちが心地よい眠りにつくには、交感神経から副交感神経へ上手に切り替えを行う必要があります。
夜になると優位になる副交感神経は、体をリラックスモードにしてくれるのですが、すぐに活発になる交感神経とは違い、副交感神経はゆるやかにしか働けません。
眠りたい時間の3時間前から、副交感神経を優位にする必要があります。

副交感神経の活発化を妨げる要因は、「夜遅くまでお酒を飲む」「夜食をとる」「スマホやPCなどのブルーライト」「深夜のコンビニ通い」「夜のコーヒータイム」「熱いシャワーで入浴を済ませる」など様々ですが、意外な要因に「歯みがき」があります。

歯みがきによる歯茎を刺激と、冷たい水で口をゆすぐ行為が、副交感神経を優位にするホルモン“メラトニン”の分泌を妨げてしまうのです。

歯みがきは、就寝1時間前までには済ませ、歯磨き粉に含まれる有効成分を口の中に残すためにも、10ccほどのぬるま湯で、ちょっとくちゅくちゅするだけで十分です。

夜の歯みがきは早めに済ませ、朝起きたら太陽の光をしっかり浴びて体内時計をリセットし、メラトニンの材料になるセロトニンを作りましょう。
疲れを癒やしてくれる睡眠は、まさしく規則正しい生活があってこそですね。